40代・美容師から工場転職して15年。「体力が持つか不安」だったけど、意外な現実があった 

工場勤務のリアル

「40代で工場転職って、体力的に大丈夫なんだろうか」

そう不安に思って検索すると、
出てくる情報は「底辺の仕事」か「意外と楽勝」の両極端。

どちらが本当なのか、よくわからないまま時間だけが過ぎていく
……そんな経験、ありませんか?

私は元美容師で、25歳のときに工場へ転職。

未経験からスタートして、気づけば15年。

今は40代になりました。

私自身が転職したのは25歳でしたが、
今まさに40代で「工場に入れるのか」と不安に思っている人に、
15年続けてきた立場から正直に伝えたいことがあります。

きれいごとは書きません。収入の現実も、体への影響も、
続けてこられた理由も、自分の体験として書いていきます。

収入の不安定さが限界だった。転職を決めた日のこと

20代半ばの日本人男性美容師が、夜の誰もいない美容室で、鏡の前に一人座り込んでいる。カット椅子に座り、ハサミを持ったまま床を見つめ、暗い表情で深く落ち込んでいる。給与明細を手に持っている。店内は薄暗く、青みがかった影が強調され、将来への不安と孤独感が漂う

美容師をやっていたのは、20歳から25歳のころです。

仕事自体は好きでした。お客さんの髪を整えて、
「ありがとう」と言ってもらえる瞬間は、
やっぱりうれしかった。

でも、お金のことが、ずっと頭から離れなかった。

歩合制の部分が大きかったので、
月によって手取りがかなり変わります。

忙しい月はそこそこもらえる。でも閑散期は、
目に見えて減る。

若いうちはそれでもなんとかなっていたけれど、
「この先ずっとこれが続くのか」と思ったとき、
正直こわくなりました。

結婚して、家族が増えることを考えると、
毎月の収入がブレる仕事をずっと続けることへの不安が、
だんだん限界になってきた。

「安定した給料が毎月もらえる仕事に変わりたい」

それだけが、工場転職を決めた理由でした。

華やかな理由じゃないけど、それが本音です。

「工場ってきつそう」と思っていたけど、入ってみたら意外だった

業着を着た20代半ばの日本人男性(元美容師)が、工場の製造ラインに立っている。真剣な表情で手元の作業に集中しているが、以前の美容室の画像に比べると、精神的なプレッシャーから解放されたような、どこかホッとした表情。背景の工場内は整理整頓され、薄灰色や薄緑色の落ち着いたトーン。

転職を決めた後、不安だったのは体力のことです。

工場って、ずっと立ちっぱなし、重いものを運ぶ、単純作業の繰り返し……
そういうイメージがありました。

「40代 工場勤務 体力 きつい」で検索しては、
ビビっていた記憶があります。

でも実際に入ってみたら、思っていたのと違いました。

美容師時代のほうが、正直しんどかった

工場に入って最初に感じたのは、
「あれ、思ってたよりキツくないな」という感覚でした。

美容師のときは、
お客さんの前では常に気を張っていなければならない。

会話も気遣いも接客も、全部同時にやる。

腰は痛い、足もむくむ、精神的な消耗も大きかった。

工場は確かに立ち仕事だし、体を使います。

でも、「人に気を遣い続ける疲れ」がない分、
私にとっては体感的にずっとラクだったんです。

これは完全に個人差があると思います。

でも、サービス業から転職してくる人は、
案外「思ってたより大丈夫だった」と感じる人が多いんじゃないかと、
私は勝手に思っています。

華やかな世界から離れて、私が「やっと呼吸できた」と感じた本当の理由を詳しく書いています。
[4/16投稿:美容師から異業種へ。40代の私が工場で「やっと呼吸できた」理由と、転職で失敗しないための3つの視点]

工場で最初にとまどったこと

「きつかった」というより「とまどった」のは、
工場独特のルールや雰囲気でした。

決まった時間に決まった動きをする。

チームで動く部分もあるけど、
基本的には自分の持ち場をしっかりこなす。

美容師のときは「自分の裁量」で動く場面が多かったので、
最初は「こんなに決まりがあるのか」と感じました。

でもそれも、慣れれば悪くない。
むしろ「言われたことをきちんとやればいい」という明確さが、
HSPの自分には合っていたと今は思っています。

40代で未経験から工場に入る、体力面のリアル

作業着姿の40代日本人男性が、明け方の工場の更衣室で、ベンチに深く腰掛けている。ヘルメットを脱ぎ、疲労困憊した様子で膝に手を置き、うつむいている。壁のカレンダーは40代の年齢を暗示し、時計は早朝を指している。外から差し込む朝焼けの光が、疲れ切った横顔を照らしている。

「40代 工場転職 未経験」で検索してくる人が一番気になるのは、
やっぱり体力のことだと思います。正直に書きます。

立ち仕事・力仕事は本当にきついのか

立ち仕事はあります。

11時間拘束の勤務なので、
足への負担はそれなりにあります。

ただ、ずっと同じ動きをするのではなく、
工程によって動きが変わることも多い。

私の職場では、
極端に重いものを毎日持ち続けるような作業はほとんどありません。

40代だからこそ感じたのは、
「無理をしないこと」の大切さです。

20代のころは多少無茶をしても翌日には回復できた。

でも40代は、疲れが翌日以降に残ります。

自分のペースで、回復も含めて管理するようになってから、
体の調子は安定しました。

ジムで筋トレをするようになったのも、
この仕事を続けるための体づくりが目的のひとつです。

交代勤務が体に与える影響

これは正直、きついです。

昼勤(8:00〜19:00)と夜勤(20:00〜翌7:00)
を一週間ごとに交互にこなす生活は、
体のリズムが崩れやすい。

特に夜勤明けから昼勤に切り替わる週は、
眠れているのか眠れていないのかよくわからない
感覚になることがあります。

睡眠の質を保つために、
サウナや銭湯を活用するようになりました。

体を温めてしっかり眠る。

単純なようで、これが結構効果があります。

40代で交代勤務を始める人には、
「睡眠だけは妥協しないこと」をすすめたいです。

40代未経験からでも、工場という選択肢は「あり」なのか。15年続けてわかったメリットとデメリットをまとめました。
[4/13投稿:HSPが工場勤務を15年続けてわかったメリット・デメリット【元美容師の体験談】]

15年続けてこられた理由は、ひとつだけ

作業着を着た40代日本人男性が、工場の窓辺に立ち、外を眺めて穏やかに微笑んでいる。彼の視線の先(背景の空)には、ぼんやりと温かい光に包まれた、笑顔の妻と子供の姿が重なって見えている。男性の表情には、強い意志と家族への愛が感じられる。画像全体が温かいオレンジ色の光に包まれ始めている。

格好いい理由を言いたいところですが、
正直に言います。

家族のため、生活を安定させるためです。

毎月、決まった給料が口座に入ってくる。

それだけで、当時の自分には十分でした。

美容師のころの「今月いくら入るんだろう」
という不安が消えただけで、
精神的にずいぶん楽になった。

「好きな仕事じゃないと続かない」という人もいます。

でも私は、「家族を守れる安定があるから続けられる」
という動機だって、十分に強いと思っています。

昇進も目指していません。

リーダーや班長を断ったこともある。

それで給料は上がりにくいかもしれないけれど、
そのぶん副業で補う道を選びました。

これが今の「戦略的生存」のかたちです。

昇進を断るのは逃げではなく、自分と家族を守るための「攻めの選択」でした。
[4/2投稿:工場の昇進を断るのは「逃げ」か?15年目40代作業員が選んだ戦略的撤退と自由]

後悔しないために、転職前に知っておいてほしいこと

40代日本人男性が、明るく清潔な工場の休憩室で、後輩(20代)の男性に温かい表情でアドバイスを送っている。先輩男性の手元には「求人票」や「比較表」が置かれている。窓からは明るい日差しが差し込み、二人の未来が明るいことを示唆している。

40代・未経験から工場転職を考えている人に、
私が伝えたいことをまとめます。

体力よりも、「単調さ」に慣れられるかどうかが大事
工場の仕事は繰り返しが多いです。

これが苦痛な人と、むしろ落ち着く人に分かれます。

サービス業から来た人は、後者になるケースが多い気がします。

交代勤務は「慣れる」というより「うまく付き合う」もの
完全に慣れることはないかもしれない。

でも睡眠・食事・体のケアを意識することで、
続けていくことはできます。

「好きじゃないから続かない」は必ずしも正しくない
仕事に強い動機がなくても、
「家族を守りたい」「生活を安定させたい」という理由は、
長く続けるための立派な力になります。

転職先は必ず複数比較する
工場によって、残業時間・夜勤手当・職場の雰囲気は
まったく違います。

私自身、最初に選んだ工場は月100時間超の残業がある
過酷な環境でした。

今の安定した職場に移れたからこそ、
15年続けてこれたと実感しています。

まとめ

40代日本人男性(作業着姿)が、夕暮れの工場の屋上に立ち、沈んでいく太陽に向かって真っ直ぐな視線を向けている。その表情は晴れやかで、満ち足りた充実感と、未来への希望に溢れている。背景の空は美しいマジックアワー(オレンジと紫のグラデーション)で、彼のシルエットを温かく包んでいる。

「40代で工場転職、体力が持つか不安」
という気持ち、私にも同じ時期がありました。

でも実際に入ってみたら、
サービス業で培った「人への気遣い」の疲れがない分、
意外と自分には合っていた。

交代勤務はしんどいけれど、
睡眠と体のケアをちゃんとやれば、
15年続けることはできました。

続けてこられた理由は、
格好いいものじゃありません。

家族のために、安定した収入がほしかっただけです。

でも、それで十分だったんだと思っています。

もしあなたが今、
「このまま今の仕事を続けていいんだろうか」
と迷っているなら、
完璧な答えを探すよりも、
まず一歩だけ動いてみてください。

求人を眺めるだけでも、
見える景色が少し変わります。

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